外傷や疾患による骨折後の変形や偽関節(骨癒合が得られず、骨折部のグラグラが続く状態)、後々の関節障害などを防止するために手術療法が必要となる場合があります。いたずらに保存療法で治癒までの時間を長びかせたり、続発性の関節障害を生じさせてしまうことは患者さんにとって不利益以外のなにものでもありません。
当院では患者さんの機能改善、維持そして早期社会復帰を目的として適切な手術療法を行っております。当院では主に肘関節・手関節周辺骨折、膝関節・足関節周辺骨折などの外傷に対する手術や、半月板損傷や膝滑膜炎などに対する膝関節鏡視下手術を行っています。これらの手術は上肢伝達麻酔・硬膜外麻酔・局所麻酔を組み合わせた麻酔で行うため、入院を必要とせず日帰りで手術が可能です。
手術室設備として、術中患者さんの全身状態を監視するモニター、酸素吸入器、応急キット、レントゲンイメージ装置、関節鏡ユニット、駆血帯、吸引器システムなどを配置し、前述の手術療法を安全かつ的確に行えるように備えています。
現在1ヶ月に20件前後の手術を行っています。手術の内容の内訳は、膝関節鏡視下手術3〜4件/月、骨折関連手術12〜14件/月、腱や主要などの軟部組織の手術5〜6件/月です。
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